久しぶりに西須磨小学校での練習。今日は味方を使ってシュートに持ち込むこと(ワンツー・クロスオーバー)がテーマでした。2年生、4年生との試合をすることもできましたし、練習後にほとんどの選手が「疲れた~」と言えるくらい、終わりまで集中して取り組んでくれたと思います。
ワンツー、クロスオーバーからシュートというメニューはこれまで何度も繰り返してきた練習です。しかし、最近これらのコンビネーションプレーを仕掛けたりすることが少なくなっていましたので、
①味方に一度ボールを預けて ⇒②スペースに走りこみ ⇒③声を出してパスを引き出し⇒④リターンを受ける ⇒⑤それからシュートを打つ
という一連の流れの再確認や、「ボールを持っている味方を追い抜かす攻撃参加」「パス&ゴー」の感覚を思い出すため、復習という感じでやってみました。
ところが、意外と気になる点がありました。パスを足元に出してしまう選手が多かったことです。もちろん、それ自体悪いことではありません。パスを味方の足元に出して、受け手はしっかりトラップすることが基本です。でも、シュートに持ち込む場面において、果たしてそれで良いのでしょうか?
フィールドを大きく分けて3つのエリアに分ける考え方があります。『third of the pitch(サード・オブ・ザ・ピッチ)』という考え方です。
図のとおり、攻める方向の前から
「アタッキングサード」
「ミドルサード」
「ディフェンディングサード」
の3つのエリアに、サッカーのフィールドが分かれているものと考えます。
一番シュートを打つことが多いのはどこでしょうか?・・・実は3つのエリアの内、フィールドの1/3しかないアタッキングサードでのみ、選手は〝シュート〝というプレーを選ぶことができるんです。(よほどキック力があったり、ゴールがガラ空きのような場合は別ですが)
当たり前のことなんですが意識しているのとしないのでは、プレーの゛質゛に大きな違い生まれると感じています。アタッキングサードでは選手はシュートにつながるプレーを意識して、どんどんチャレンジする必要があります。
では問題、アタッキングサードでは
Q1 パスをする場合、どちらのパスを選びますか?
(1) 味方の足元に確実につなぐパス
(2) 相手の「裏」をつく、味方を前に走らせるパス
Q 2 パスを受ける選手は自分がどう動いて、どこへパスを要求しますか?
(1) 相手のいないスペースに移動して、足元へ
(2) 相手の「裏」に走りこみながら、自分の前方へ
Q1Q2どちらも(2)を意識して、素早い攻撃、シュートにつなげることができれば、ゴールを奪える可能性が高くなります。
※ちなみに、相手にシュートを打たれるかもしれない「ディフェンディングサード」では、上の問題の答えはどうなりますか?考えてみてください。
話を戻しまして今日の練習。ワンツー・クロスオーバーで相手を崩してシュートで終わるメニューでした。
「アタッキングサード」に自分がいることをイメージしながら、パスについて
●スペースに走りこむ味方の前にギリギリ届くようなパスの質(強さ、スピードや角度)まで考えながら練習できるかどうか
●もしくは味方の得意な足の前にシュートがしやすいボールを送ることができるかどうか
そんな所まで考えてプレイすることができれば、練習の効果が大きくなり、上達するのも早くなると思います。
『third of the pitch(サード・オブ・ザ・ピッチ)』は、次のプレーを考える上で目安になる考え方です。自分が今フィールドのどこにいるのか分かってプレーできれば、ナイスプレーをする回数が増え、ミスの回数を少なくすることにつながるのではないでしょうか。
ぷちMVP
そうへい : 味方からボールを引き出すため、しっかりとスペースに動けていました。
パスを受けてからも、素早くシュートまでもっていけました。
こうせい : 相手の動きがよく見えるようになってきて、ドリブル、パスの判断が
早くなってきました。足元だけでなく自分の前方にパスをもらうことにも
チャレンジしてみて下さい。
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